くえの鰭(ひれ)は干して乾かし、あぶって熱いお酒に。
鰭からおいしいエキスが出て、とってもおいしい「くえひれ酒」に
なります。「ふぐのひれ酒」とはまた違った風味を楽しめます。
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くえは鱗(うろこ)がとても硬く、通常の鱗取りでは処理できません。なので、鱗は包丁でそぎ取るように切り取ります。
切り取った鱗は鰭(ひれ)と同じように、干して乾かし、あぶって熱いお酒に入れて「皮酒」としてお出ししています。 -
くえの鱗の下は白い皮。鱗をとったくえの姿はパンダみたいなツートンカラー。
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「くえは鰓(えら)以外はすべて利用できる」と昔から言われています。
内臓はモツ煮に、頭や中骨はあら煮に、ヒレやウロコはお酒に。エラだけがこれまでは利用できない部位とされていたのですが、マルキヨではそのエラもお客様の口にしていただきたいと思い、丁寧に血抜きをして下処理をして、唐揚げにしてお出しするようにしました。
他では食べられないものとは言っても、無理やりなものではなく、食べていただいて「おいしい」と言っていただけるものになりました。 -
くえはとても大きくなる魚です。さばくときには一苦労。
マルキヨの取り扱いでは、大きいものでは40 キロ、140 センチというものもありました。
写真のように持ち上げることも大変です。ですから下処理をするだけでも大変な時間がかかります。